おはようございます
皆様、ベーシックインカム(BI)という制度をご存じですか？
簡単に説明しますと、政府が無条件で一定金額を国民全員に定期的に支給するという制度です。
ゆえに何もせずとも最低限の生活は保障されます。
もっと簡単に説明すると、昨年一律10万円の給付金がありましたよね？
あれが毎月、そして毎年貰えるといった制度です。
（日本での現実的な導入金額は月7-8万円と言われていますが）
まだ本格的に導入している国はありませんが、フィンランドやドイツ等では試験運用され、近年世界各国で注目を集めています。
今回はそんなベーシックインカムについて深く綴っていきたいと思います。
1. ベーシックインカムとは
先ほども紹介しました通り、政府が最低限の生活を国民全員に保障するサービスです。
魅力的な点は無条件で誰でも受けられること。
日本の社会保障制度には「年金・生活保護・失業保険」などありますが、申請と条件を満たさないと受けられないですよね。
生活保護の条件を満たさずとも生活に苦しんでいる方は大勢いますし
年金だって65歳未満独身で生を終えてしまえば、今まで払っていたお金はもらえずじまい。
児童手当だって、一人当たり5,000-15,000円ぐらいしか貰えません。
ベーシックインカムを知った前と後では社会制度を見直す必要があるように感じるのではないでしょうか。
2.導入のメリット
最低限の生活は保障されることは上記で紹介しましたので、他のメリットについて触れたいと思います。
主に4つ紹介いたします。
・犯罪緩和
・ブラック企業の減少
・少子高齢化対策
・新しいことへの挑戦
【犯罪緩和】
コロナ禍のニュースで度々取り上げられていた犯罪で
「生活に困っていたからやった」
という動機を多々見ました。
お金に余裕がなく、犯罪に手を染めるというのは根本的に間違っています。犯罪というか被害者が減ってほしいですよね。
犯罪だけでなく、貧困層への手厚いサポートにもなります。
【ブラック企業の減少】
今日の日本では「生活のために働く」といった流れが当たり前になっているのではないでしょうか。
ブラック企業で働き、精神をすり減らし「辞めれば生活に支障が出る」という恐れから辞めれずに辛い思いをしながら働いている方も当然います。
「それが社会だ」という方もいるかもしれませんが。
ベーシックインカムがあればある程度の収入は保障されるので、そういった企業を辞めやすくなります。
従業員が減ったブラック企業側は体制を見直すか、潰れるかのどちらかになるので、
日本の労働環境全体がより良くなり、働き方改革のテコ入れになるのではないかと言われています。
離婚する/しないにも当てはまるのではないでしょうか。
【少子高齢化対策】
ベーシックインカムがあれば金銭的に余裕ができます。
「金銭的余裕から結婚する気はない」「結婚はしているが共働きで、子どもを育てる時間を取ると生活が成り立たなくなる」
という意見の方々の悩みを解消することができるのです。
結婚し、子どもが2人生まれた場合4人家族になるわけですから、4人分のお金を受け取ることができるので安心して子育てをすることができます。
お金に余裕ができれば教育や習い事に力をいれることもでき、将来優秀な人材ができる可能性が広がります。
【新しいことへの挑戦】
留学に行きたい。起業したい。でもお金がない。
そんな方々のセーフティーネットの役割を担うこともできます。
起業が増えれば今までに無いより良いサービスが市場に出回りますよね。
3.デメリット
当然ながらデメリットもあります。
・財源
・働く意欲が削がれる
・競争意識がなくなる
【財源】
「そんなお金どこにあるの？」誰もがそう思うでしょう。
増税は必要になると言われています。
ですが、現社会保障費（約75兆円の医療費を除く）をベーシックインカムに充てれば毎月5万円であれば支給することは可能のようです。
先ほど例に出しました7-8万円を支給するのであれば、何かしらの対策をしないといけないのですが
残す社会保障制度（健康保険など）、ベーシックインカムに置き換える制度、足りないお金を税金で補うなど真剣に見つめなおせば不可能ではない制度だそうです。
【働く意欲が削がれる】
「何もしないでお金が貰えるのであれば働く意味がないし辞めよう」
このような方も出てくるでしょう。
なので給付額の調整が大切になります。
【競争意識がなくなる】
最低限の生活が保障されれば「生活はできるからいいや」という理由で競争意識がなくなるのではないかと言われています。
死に物狂いで成功を掴み取った人たちのような人間が生まれなくなってしまうかもしれません。
4.まとめ
以上、ベーシックインカムについて紹介しました。
皆様は賛成派、反対派どちらの意見でしょうか。
現在コロナ禍で、お金に困っている人が大半です。
ベーシックインカムの需要は大いにあるように感じます。
が、導入するとなると課題が山のようにあります。
まだ本格的に導入した国がありませんので踏み切るのも簡単ではありません。
日本、そして世界がこれからどうなっていくのか注目です。
